神奈川区内の熱中症による救急搬送件数が7月末から昨年と比べ、増加傾向にある。神奈川消防署(武笠基和署長)は「気温が高い日などの無用な外出を控えること」「こまめに水分補給を行う」など注意を呼びかける。
今年度に入り、熱中症による区内の救急搬送件数は35件(5月19日〜8月6日現在)となり、昨年より12件増加している。件数の増加について武笠署長は「昨年より10日早く梅雨明けとなり、気温が高い日が続いたことも関係しているのではないか」と分析する。
熱中症は気温や湿度が高い日などに発症し、めまいや立ちくらみ等の軽い症状から頭痛や吐き気、重症化すると意識がなくなり死亡するケースもある。神奈川消防署では、沢渡にある防災センターなどで熱中症予防についての講演や街頭などで予防を呼びかけている。
自覚なく発症も
救急搬送者の経緯をみると7月前半までは部活動や勤務中など屋外で体を動かす中での発症が多く見られるが、気温が高まる7月後半から現在にかけては、屋内での発症が目立つ。
武笠署長は「気温が高い日の外出や屋内でエアコンを付けていない方が自覚ないまま、身体の痙攣や動けなくなってしまうケースが多い」と話し、「自覚がなくても、いきなり症状が出る場合もあるので日頃から注意が必要」と促す。
「無用な外出を控えて」
気温・湿度が高い日が今後も続くと予想されることから、消防署では、のどが渇かなくてもスポーツドリンクなどで水分補給をこまめにとることや気温が高い日の無用な外出を控える、外出時は帽子を被る、日陰を利用するなどの対策を呼びかける。
武笠署長は「もし身体が痙攣している、動かないなどの症状があるときは早めに救急車を要請してください」と話す。救急車を呼ぶか判断に迷うときは横浜市救急相談センター(♯7119)へ。
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