学校法人神奈川大学の理事長に就任した 牧内 良平さん 六角橋在勤 79歳
真実の追求、教育にも
○…県内に2つのキャンパスを持つ神奈川大学の理事長にこのほど、就任した。「本学の卒業生ではない私が、選任を受けるとは思っていなかった」と想定外の船出となったが、「大学の学生獲得競争が激化する時代に入る。大学運営の変化が求められるなかで本学の魅力を発信し、財政基盤をしっかり築いていきたい」と意気込む。
〇…長野県飯田市に生まれる。幼い頃から外で元気に遊びまわる明るい子だった。「裸足になって近所の仲間と一緒に野球をやったり、野山を駆け回っていた。おかげで丈夫に育ったよ」と笑顔。高校は進学校で勉学に励み、大学進学を機に上京した。戦後のジャーナリズムに影響を与えた研究者の丸山眞男に憧れを持った。自身も学者を目指していたが、友人の勧めから、新聞記者の道を志した。
〇…「試験を受けようとした頃には、ほとんどの新聞社で採用が終わっていたが、神奈川新聞社だけ残っていた」と入社経緯を明かす。2001年には、神奈川新聞社がテレビ神奈川の筆頭株主になったのを契機に代表取締役社長に。ローカル局のデジタル放送化に貢献するなど、半世紀にわたり神奈川県のメディアの発展に寄与してきた。「報道に携わってきたものとして、真実を追求する姿勢を大切にしてきた。教育でも、通ずるものがある」と教育の質向上に意欲をみせる。
〇…現在は海老名市に妻と住む。休日は、特注した音響設備のなか、クラシックを聴くことが癒しの時間だ。ラグビー観戦も熱が入り、全国を飛び回る。「19年のワールドカップが楽しみ」と笑顔を覗かせる。20年には、神奈川大学の新キャンパスがみなとみらい地区へ進出する。「グローバルな拠点の創出と地域・産学連携を進めるのに良い機会となる。本学の創立100周年に向けてより優秀な学生を社会へ送り出す経営体制をつくりあげていきたい」と神奈川の教育を牽引していく。
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