宮前平駅前に新たな認可保育所が4月1日オープンする。沿線で保育事業を手がける東急電鉄(株)が駅高架下の既存施設を改築したもので、同社としては最大規模。待機児童解消とあわせて東急沿線への若年世代の流入促進を図る狙いもある。
オープンする施設の名称は「アスク宮前平えきまえ保育園」。市の認可保育所で、東急電鉄が手がける施設としては高津に次いで2施設目。鉄骨造り2階建ての1階スペースを保育施設として利用する。450平方メートルを超える施設面積および約200平方メートルの園庭は、同社として最大規模。特徴は宮前平駅高架下の既存施設をリノベーション(改築)し、保育用途に変更した点。同社ではこれを、関東を中心に保育支援事業を手かげる(株)日本保育サービス(本社名古屋市)に賃貸し、施設運営を任せる。
受け入れは0歳児(5ヵ月)から。定員は70人で、すでに初年度の受け入れ児童は確定している。宮前区児童家庭支援係によると、昨年11月1日から1月7日までが申請期間で、398人の申請があったという。 川崎市の待機児童は全国で横浜市についで2番目に多い約1692人(昨年10月時点)。市ではその解消策として23年度から3年間で4000人の入所定員の拡大を図る方針で、宮前区内でも同保育園のほか、野川に「ティンクル上野川保育園」がこの4月にオープンを予定している。
東急電鉄広報部では「全国で4万6000人を超えるといわれる待機児童の解消がまちづくりにも求められている」として、「今後も沿線で保育ニーズが多くなっている地域に保育所施設を順次展開し、若年層の流入促進も図っていきたい」と話している。
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