区自主防災組織連絡協議会会長 宇賀神(うがじん)泰志(やすし)さん 区内菅生在住 56歳
自主防災で地域を守る
○…各自治会を中心に結成されている自主防災組織をまとめる宮前区自主防災組織連絡協議会の会長として4年。防災講習会の開催や避難所運営の企画、防災訓練のサポート等地域の様々な備えをマネジメントしている。今回の東日本大震災を受け「地震はいつくるかわからない。常に防災に対する意識を持つようにしなければ」と、気を引き締める。
○…自主防災組織で活動を始めたのは12年程前。南菅生自治会の会長を務めていた時だった。阪神淡路大震災を目の当たりにして地域の防災組織の必要性を実感し、自主防災組織の活性化に取り組んだ。関係機関からの協力が必要な防災訓練ではなく「自分たちで企画し主導できる訓練」にこだわった。また、「訓練には参加を促すアイデアが必要」と、災害時における街の一時集合場所を巡るスタンプラリー形式の防災訓練を企画。このゲーム性がうけ、子どもの訓練参加率を上昇させることができた。「まず参加してもらうことが大切。そのためには真剣な中に楽しめる要素も必要」。
○…本業は牛舎を専門とする建築士。休日返上で仕事をしていることが多いという。独立して15年、今では北海道から九州まで全国にお客さんができた。「縁に恵まれた。ありがたい」と振り返る。趣味はゴルフ。学生時代から続けていて、年に何度かコースに出る。「自治会で20人ほどバスを仕立てて行ったこともある」と、地域活動で知り合った仲間との絆づくりにもゴルフが一役買う。
○…犬蔵など区内にも新しいマンションが増えていることもあり新住民を巻き込めるアイデアを練っている。「知って、参加してもらうことでいざと言う時に備えて欲しい」と話す。今は避難所運営会議の活性化を目指す。「前回の避難所立ち上げ訓練から3年。地域の状況も変わったので、体制見直しを進めたい」。有事に備えて地元固めの活動は続く。
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3月22日