宮前ガバナンス5月号 連載寄稿 被災地を訪れて〜求められる決断力 川崎市議会議員 石田やすひろ
震災から2ヵ月。かねてから「被災地にボランティアに行きたい」と考えていましたが、ようやく準備が整い出向くことが叶いました。目的地は石巻市。災害ボランティアセンターを通して活動してきました。
作業をしたのは海岸から2Kmほど離れた1軒のお宅。津波で1階部分は浸水被害に遭われたようです。幸い、家主のおばあさんは地震時に避難していたため無事とのことです。そこで私は家の周辺の泥を土のうに詰め、運び出す作業をしました。周辺は同様の被害が出ていて、私ができたのはほんの一部。まだまだ手が必要だと感じました。
今、必要なこと
人手不足を感じる以上に、被災地のボランティアの方々の声が聞けたのが大きな収穫でした。1ヵ月活動をしているある青年は「多くの義援金が集まっていると聞きましたがどこにプールされているのか?」と語り、また別の方は「今、土のうやガレキを運ぶトラックが足りない、義援金を少しでも充ててもらえれば」と話していました。
義援金の配布は、公平性をもって進めなければならないとは理解しています。しかし、現在も扱いがはっきりしない現状を鑑みると、このような善意ある若者たちの声が果たして届いているのか、と疑問に思います。
被災地に入った米コロンビア大学教授のジェラルド・カーティス氏は新聞紙上で「今、政治に必要なのはスピードと決断だ」と話されていました。私も同感であり、市議として何ができるのかあらためて考えなければならないと痛感しました。
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4月19日
4月12日