川崎市中央卸売北部市場 商業協同組合(関連組合)理事長 齊藤 幸雄さん 富士パッケージ(株)会長 74歳
「進化はこれから」
○…食肉、加工品、菓子類、雑貨などなど生活に根付いた商品を扱う65店舗が加盟する市場内の関連組合の舵取りを任された。「もっと市民の皆さんに市場らしい魅力を伝えたい」。毎週土曜に開催する独自イベントや行政とタッグを組んで仕掛けるフェア等で市民に開かれた”市場”を目指す。不況に追い打ちをかけた今回の震災。一方で、復興支援のためには地域経済の一翼を担う市場の活性化も急務。「皆で知恵を絞って乗り越えていく時」と決意を語った。
○…包装資材を中心に扱う富士パッケージ(株)会長。およそ40年の荒波を乗り越えてきた。「商売は品質、提案、活気、そして一番大切なのは信頼関係だね」と話す。社長職を息子に譲り、第一線から退いた今でも来客が後を絶たず、本業と関係のない話も「ちょっと寄ってみた」と人が惹きつけられるのは、その証の1つ。「商いは心」を長年体現してきた結果だ。
○…「女房あってこそだよ。感謝しきれないとはこのこと」。専務を務める夫人へのメッセージ。現在も午前4時から午後6時まで共に仕事を続けているという。小さな会社を2人3脚で組合内屈指の企業に育てあげたかけがえのないパートナー。「だから大事にしないとね」と”感謝”の旅行は時間を作って出かけている。翌日が休みの仕事明けに温泉に向かうこともあるという。「息子に背中を押されてね。カナダにも行ったんだよ」と破顔一笑。パートナーは勿論、良き跡継ぎにも恵まれた嬉しさが溢れていた。
○…「関連組合は市場の心臓」という自負がある。6月4日には市場内の業者、行政が一丸となるイベントが控えているが、この基礎を作り上げたのは同組合のフェア。だからこそ「もっともっと仕掛けられる」と信じている。観光バスを呼ぶこともできた。学校等の団体客も呼べた。だが安住はせず攻めていく。「進化はこれから」だ。
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4月19日
4月12日