『せいじのみかた』Q&AVOL.20 毎月第4金曜日連載 「震災がれき」の受入れ 繰り返しの説明を求める 神奈川県議会議員 飯田満
Q・「東日本大震災」の発生で出た「震災がれき」の処理を神奈川県が受入れるって本当?
A・まだ「震災がれき」の受入れを決定したわけではありません。
黒岩県知事は、昨年12月20日の県議会で「がれき処理は東北が再生するために避けて通れない課題」とした上で「県民の皆様のご理解を頂いたうえ、県内で震災がれきを受入れ、被災地復興に全面協力したい」と、神奈川県としての考えを表明しました。
しかし、受入れには幾つかの課題があります。計画では、がれき焼却は川崎市、横浜市、相模原市の焼却施設でおこない、約10万トンの焼却灰を県の最終処分施設「かながわ環境整備センター」(横須賀市芦名)に埋立てる予定なのですが、がれきに含まれる放射線量や同センターへは、県内の産業廃棄物しか処分しないとする地元町内会と神奈川県の協定書があるため、地域住民や県民に対して慎重かつ丁寧な説明で理解を得る必要があります。
一方、被災地には未だ大量のがれきが処分されることなく山積みとなっている現状です。復興を全国民で支援する意味でもがれき処分は不可欠です。放射線に対する安全性の根拠を示すデータを常時公表するなど、住民の理解が得られるまで県は繰り返し、説明をするべきであり、それを求めて参ります。
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4月26日
4月19日