アリーノ(有馬・野川生涯学習支援施設)の新館長 山口 定男さん 横浜市在住 63歳
接客力で愛される施設に
○…指定管理者の交代により、今年4月から新館長に就任した。新たな指定管理者となったのは全国87ヵ所の公共施設の管理運営を手がけるアクティオ(株)。「これまでの指定管理者が多くの種をまいてくれました。自分たちの役目ははそこにたくさんの花を咲かせること」。開館4年目を迎える同館を「もっと地域に愛される施設に」と意欲をみせる。
○…昨年度までの施設稼働率はおよそ40%。それを50%にするのが当面の目標だ。「年代別でみるとお年寄りや主婦など比較的昼間に時間のある層の利用が中心で、世代や層に偏りがあった」。そこで、仕事帰りの社会人が立ち寄れるよう、図書コーナーの閉館時間をこれまでの午後6時から8時に延長したり、同じように比較的利用者が少なかった子育て中のママ向けの企画も準備中という。「夏休みには親子で参加できるイベントも準備しているので、ぜひ多くの皆さんに来てもらいたいですね」
○…30年以上勤めたアパレル関係の会社を早期退職して、アクティオ社に転職。「定年が近づき、公共のために役立つ仕事をしてみたかった」と決断の理由を語る。昨年までは茅ヶ崎市勤労市民会館の館長を4年間勤めた。「実は前職で『お客様相談センター』という部署にいたんです。クレームのようなご意見をいただいた時でも無碍(むげ)に対応せず、まず相手の意見をしっかり聞くこと、そうすることで課題が見えてくるし、お客様も納得される。この経験が活きました」と接客と対話の大切さを話す。「民間のプロとして、接客力を高めることが利用者拡大の第一歩」とキッパリ。
○…趣味はゴルフ。「最近は忙しくて、打ちっ放しにもあまり行けていないですけど」とニコリ。休日には夫婦で買い物や映画を見ることが多い。「この年齢で働くことができることに感謝しながら、利用者に親しまれる施設にしていくため、スタッフと知恵をしぼっていきたいですね」
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4月19日
4月12日