発明クラブが開講式 「ものづくりの魅力伝える」
近隣に住む技術者OBや研究者が地域の子どもたちにものづくりの魅力を伝える「公益社団法人発明協会川崎北部少年少女発明クラブ」が今月21日、昭和音楽大学北校舎(麻生区上麻生)で開講式を行った。
同クラブは川崎市北部域の子どもたちの科学脳を育てる目的で発足。今年2月までに参加希望者を募っていた。72人の定員に対し、宮前区・麻生区・多摩区・高津区から160人を超える応募があった。
挨拶に立った瀧上文雄運営委員長兼会長代行(全国工業高等学校校長会事務局次長)は「人の話をよく聞くことと、理解しようと努力することを一生懸命にやってほしい。親子一緒になって発明を楽しんでもらえれば」と子どもたちを激励した。式典には一般社団法人神奈川県発明協会の天田満明会長(株式会社アマダ相談役)や、財団法人神奈川科学技術アカデミーの馬来義弘理事長、川崎商工会議所の山田長満会頭などが駆けつけた。
同クラブは今後月に1回程度の講座を行っていく。同日に行われた第1回講座のテーマは「身近な細工木でものづくり」。細工木を用い、トラス構造物やフレーム構造物を作った。来月の講座ではトラス構造物の強度実験を行い、子どもたちの自由な発想でオリジナルのトラス構造物を作るという。
72人の子どもたちに30人の技術ボランティアがつき、講座中のサポートを行う。技術ボランティアは近隣に住む技術者OBや研究者など。これに地域の大学や総合病院などがバックアップを行い、会場などを提供する。発明クラブは全国に存在するが、近隣在住の技術者が子どもたちをサポートし、地域の企業や大学が協力する態勢が整うのは川崎市北部域ならではの特徴だという。
同クラブでは「この仕組みを川崎モデルとして全国に発信していきたい」と話している。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月19日
4月12日