『せいじのみかた』Q&AVOL.27 准看護師養成の停止は性急 神奈川県議会議員 飯田満(無所属の会)
Q・神奈川県は平成25年4月入学生を最後に准看護師の養成を停止する方針とのことですが。
A・昨年末に設置された「神奈川県における看護教育のあり方検討会」が、6月にまとめた第一次報告で「准看護師養成は早期に停止すべき」と結論付けました。その主な理由として、准看護師養成教育が医療の高度化、専門化に対応できていないこと。実習施設や教員確保が困難であること。准看護師就業後または卒業後すぐに正看護師資格取得を目指す生徒が75%と多いことが上げられ、正看護師課程への移行が検討されています。
准看護師は、戦後、急激な病院の増設により看護師が不足し、高校卒業を資格要件とし、国家資格である看護師より、就学課程が短く、都道府県免許で医師または看護師の指示で療養上の世話や診療補助ができるとし、昭和26年に制度が創設されました。
現在、神奈川県の人口10万人あたりの看護師職員数は全国ワースト1と、看護師の確保対策は重要な課題です。しかし、県全体で質の高い看護師の増加が求められる中で、准看護師課程から看護師課程への移行に当たっては性急すぎる感が否めません。質の高い看護師確保をめざす上で、議論を重ね計画的な対応を求めて行きたいと考えます。
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4月26日
4月19日