宮前区・高津区・多摩区・麻生区・青葉区の5区を中心に、地域に根付いた住宅事業を展開。田畑前社長の後継として2013年4月から社長に就任した。今年12月に25年目を迎える。
リーマンショックの影響を受けた不動産会社が多い中、同社では「コスト削減など、早め早めの対策を行い、会社として意識を共有することで黒字を保った」と振返る。現在年間約400棟以上を建築する。宮前区の戸建て住宅着工数の約3割を占めるほどだ。
創業以来「地域密着にこだわり、お客様の信頼を獲得してきた」と話す。例えば、地域を限定した事業展開は、徹底したアフターフォローにつながっている。「天候が悪い日には、連絡があったらすぐに対応できるよう緊急体制を整えた」という。
地元の大工・職方を優先することで雇用面でも地域に貢献している。同社では、業務に携わる者同士、同じ立場で意見交換する場を作るため「イコールパートナー」という考え方を採用している。こうした取り組みが品質の向上につながり、顧客との信頼関係を築く基盤となっている。
地域に密着し信頼関係を継続していくために、今後は次世代の育成にも積極的に取り組んでいく。会社を組織化し、各部門長が決断することで社員が自ら判断し、自立することを促す。人材育成の一環として二級建築士や宅地建物取引主任者等の国家資格取得の援助も行っている。
地域密着という成建のDNAを継承しつつ「人材育成に辛抱強く取り組む」。
現在7200棟の新築戸建住宅を、今後アフターフォローの徹底により1万棟にまで増やし、リフォームまで請け負えるよう、顧客の定着化に努めていく。
株式会社成建―1989年設立。分譲・注文・リフォーム・太陽光発電等の住宅事業を展開。
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