(PR)
一杯の酒から地域に欠かせぬ存在に 稗原長栄会が50周年 地域の故郷づくり、コミュニティづくりに取り組む
結成から半世紀―稗原地区の親睦団体、稗原長栄会(大木龍一会長)が50周年を迎えた。同会は神社の祭礼などの地域活動をはじめ、福祉活動、各地域団体との交流など幅広く活躍。大きな節目を迎えた今、同地区の町おこしや地域の団結力と絆づくりに尽力する同会を取材した。
長栄会の創立は1964年。初代会長の藤田英夫さんの呼びかけで結成された。時は高度経済成長期。農業から会社勤めに変わる人も増え、顔を合わせる機会が年々減っていた。そこで、旅行や飲み会などで親睦を深めることを目的に7人のメンバーが中心となり誕生した。長栄会の名前の由来は「長男坊が栄えよう、長く続けよう」だった。
設立当初は唯一の楽しみが月に一度の会合で、会員同士が酒を酌み交わしながら楽しく語りあったという。時に親しみを込めて「呑兵衛会」といわれることも。その気軽さの中で、忌憚なく話し合えたことがその後の活動につながる。山火事に備えて雑木林に水の入ったドラム缶を設置し、農道が崩れたと聞けば道普請や草刈りに奔走。会の中で数々の気づきを持ち寄り、話し合い、即行動。今でこそ市民による街づくりの重要性が叫ばれるが、その先駆的存在だった。
現在、活動は多岐に渡る。盆踊りの櫓づくり、神酒所づくり、神輿・太鼓山車の組み立て、夜警実施、東北復興支援、研修旅行、ゴルフコンペ、献血運動、中には思わぬ才能が見つかる地元神社の「奉納素人芝居」も披露。地域の笑顔の源となっている。
50周年を迎え、現会員から多くの言葉が寄せられている。その中に印象的な言葉があった。「会持続の秘訣は、譲り合い、助け合い、分かち合い、この3つの”愛”を会員同士が持ち続けていること」。これが会の魅力を象徴している。
同会では今回節目の事業目録として、太鼓の山車新調と収納庫新築の協力と金一封を稗原神輿・太鼓保存会に寄付。また「地域の発展と子どもたちの未来に向けて」というテーマで歴史ある稗原の風景や未来を語る会員の熱い思いが伝わる記念誌を作り上げた。
先の東北の震災後、より重要性が増した地域コミュニティ。1杯の酒から始まった長栄会は、そのコミュニティづくりに知恵をめぐらせ、行動を起こし、酒を酌み交わす。「50周年は通過点、60年、70年、100年につないでいく」。
■同会では会員を募集中。詳細は気軽に斉藤造園(齋藤淳さん)まで。
絆をつむぐ長栄会として
長栄会の50周年は多くの方々の協力があってこそ迎えることができた節目だと改めて感じております。地域の皆さん、そして長栄会の今の礎を作ってくださった諸先輩に心より感謝を申し上げます。
地域とは場所ではなく人だと考えます。稗原という地域が、これからも多くの人たちの絆をつむいでいけるよう、尽力いたします。これからも皆様のご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
自慢できる故郷に
私が生まれた年に誕生した長栄会が50周年を迎えました。震災後、改めて地域コミュニティの重要性が認識されましたが、長栄会はその先駆けとして存在し、地域の皆さんをつなげてきました。地域の絆づくりの中心として活動すること、そして大勢住まう子どもたちがいつか大人になった時に、胸をはって故郷は稗原と自慢できるような地域づくりに尽力したいと思います。これからも地域の皆様とともに歩む長栄会をよろしくお願いします。
稗原長栄会50周年記念特集記事
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月19日
4月12日