災害時の火災に備え、自主防災に役立ててもらおうと、宮前消防署では中古の消防用ホースを無料で地域に配布している。希望すれば誰でももらえるが、自主防災組織を優先する。取扱いに関する訓練あり。
自治会や病院に消防用ホースを配布し始めたのは2013年4月から。すでに約50本が鷺沼町会や蔵敷自治会などの各自治会、聖マリアンナ医科大学病院等に配布された。
長さ約20メートルで購入する場合は1本約3万円する。筒先と消火栓を開ける大箱は別途必要。
このホースはもともと川崎区の民間事業所が持っていたものだったが、工場撤退に伴い、並木努宮前消防署長が譲り受けた。「通常は廃棄されるが、まだ十分使える。もったいないので無料で配布することにした」と並木署長。
また、消防署では中古の可搬式ポンプ3台も希望者に無料で配布している。こちらは川崎市の消防団の可搬式ポンプ更新で使わなくなったもの。バッテリーの交換を各自でする必要があるが、署員がメンテナンスしているので使用可能。「消防署や消防団だけでは対応しきれない場合もある。自治会など地域の自主防災力向上に役立ててもらえれば嬉しい」と話している。
問合せは同署【電話】044・852・0119まで。
宮前区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>