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聖マリアンナ医科大学病院 看護専門相談員に聞く 第7回 「摂食・嚥下障害でも工夫次第で楽しめる食生活」
聖マリアンナ医科大学病院(区内菅生)で外来相談を担当する専門・認定看護師に聞いていく。今月は摂食・嚥下障害について。
「加齢や脳梗塞、認知症、耳鼻咽喉科の手術後など、原因は様々です。発症すると飲み込むことが困難になります」と話すのは看護相談員の大川智恵子さん。「食べ物を食べるとむせてしまう、痰がからむ、ご飯前はきれいな声なのに食べ始めるとゴロゴロとした声になるといった場合は注意が必要です」。
安全に飲み込めない場合、食事や食べ方を工夫する必要がある。「まず、細かく刻まずに飲み込みやすいよう、柔らかく作りましょう。離乳食をイメージしていただくとわかりやすいと思います。また、片栗粉や増粘剤、ゼラチンなど、とろみのある食材を使うとのどごしが良くなります。工夫次第で安全に食べられるようになります」。調理が難しい場合は市販のゼリー飲料や補助栄養食品などで代用しても良い。
ほかにも、「飲食する姿勢も大切なポイント」と話す。猫背だったりあごが出ている状態で食べると口腔と気道が一直線になりやすく気道に物が入りがちに。背や両脇にクッションを差し込むなどして姿勢を保つとよいという。
「摂食・嚥下障害はこれまで当たり前にできたことができなくなっていきます。ストレスが大きい反面、痛みのない障害のため、自覚症状が少ないのが難点です。日々の生活に少しでも異変を感じたら早めに受診しましょう」。
■摂食・嚥下障害の看護相談――食事や生活習慣の相談。対象は外来患者とその家族。毎月第3(水)、午後1時〜5時。30分1500円。要予約。詳細は聖マリアンナ医科大学病院【電話】044・977・8111(代表)まで。
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4月26日
4月19日