正月飾りなどに使われる梅の出荷が区内馬絹などで最盛期を迎えている。
馬絹は江戸時代から続く産地で、現在も10軒の花き農家が花桃や梅など枝物を栽培・出荷している。
なかでも吉田義一さんは、枝を切断して束ねる馬絹伝統の技術「枝折り(しおり)」の第一人者で、独自手法の効率化や後継者の育成などで2008年には神奈川県で唯一となる農林水産省の「農業技術の匠」に認定されたほか、09年に川崎マイスターにも選ばれている。その吉田さんの作業場では息子の恵一さん(43)が枝折りなど、出荷作業に汗を流している。
梅は収穫後、枝折りを行い、正月に開花させるためおよそ25度の室に置くという。「梅に春が来たと勘違いさせるため」と恵一さん。
今年は25日までおよそ1万本を束ね、市北部市場などに出荷予定だ。
恵一さん「お正月を華やかに彩る梅、開花のタイミングを合わせて皆さんの手元に届けたい」と梅の枝を愛おしそうに眺めながら話した。
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