鷺沼町会(持田和夫会長)は6日、災害時に地域の防災拠点として機能する東急電鉄の大規模マンション、ドレッセ鷺沼の杜プライムフォレスト(鷺沼4丁目・分譲済み)の防災設備を視察した。
都市部では近年、マンション開発が進み、世帯数の増加が見られるが、自治会・町会加入にはつながっていないという。そんな中、鷺沼町会では、昨年、鷺沼4丁目に総戸数389のマンションを建設する東急電鉄とマンション入居世帯の町会加入促進に関する覚書を交わし、話題を呼んだ。今回の視察はその際、明文化された災害時に地域の防災拠点となる同マンションの設備に対して行われた。
視察した主な設備は3つ。防災拠点として利用できる共用スペース(駐車場の一部とエントランスホール)。防災備蓄倉庫。非常用飲料水が確保されている受水槽。
防災拠点として利用できる共用スペースは一部の照明を太陽光で発電。この太陽光発電が災害時、非常用電源として活用できるようになっている。防災備蓄倉庫はテント、リヤカー、チェーンソー、簡易トイレ、防災かまどセットなど充実した物資を備えている。受水槽は、地震を感知すると漏水防止のため給水弁が閉じる仕組みで、閉鎖後は1500人が22日間必要とする水を確保するようになっている。
視察には鷺沼町会役員8人が参加。東急電鉄の都市開発事業本部の中村達也さんの案内で、各設備を回った。「災害時は近隣住民との協力が必要になる。その拠点として設備が整ったマンションが機能してくれることは大変心強い」と町会役員として参加した小森章さん。
持田会長は「町会の一員として地域に貢献してくれるマンションはまだ多くない。これからも働きかけを続け、新旧住民分け隔てない安心の鷺沼を作っていきたい」と話した。
東急電鉄の中村さんは「マンションも地域の一部。近隣の皆さんとの絆を大切にできる住まいづくりを続けていきたい」と話した。
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