(PR)
地域医療への取組みを紐解く 第3回 乳がんリンパ浮腫の適切なケアを 聖マリアンナ医科大学病院
聖マリアンナ医科大学病院(区内菅生)が目指す『地域に根差した医療』への取組みを紐解いていく。
今回は今月5日に新設された「乳がんリンパ浮腫看護相談」について。
腕にむくみが出る乳がんリンパ浮腫。乳がんの手術を受けた人は誰しも発症する恐れがある病気だ。術後10年以上たってから発症する人もいるという。
同大学病院での乳がんの症例数は年間約700人にも及ぶ。「それだけリンパ浮腫のリスクをもつ人が多い。しかしニーズに対して専門的に治療ができる機関が少ない。専門的にケアをする相談機関として患者様の辛さを少しでも取り除きたい」と乳がん看護認定看護師で、リンパ浮腫セラピストの資格をもつ長谷川雅子さん。「退院時に乳がんリンパ浮腫についての指導は行いますが、手術が終わると安心しきってしまう方も多い」とも。初期症状の段階で対処すれば軽度で済む場合もあるため、時計がきつい、洋服がきつい、腕が重い等の症状がある人は早めの相談が大切だという。
同院では、医療用リンパドレナージをおこなう専門看護師をはじめ、乳腺外科医やソーシャルワーカー、理学療法士が連携して乳がんリンパ浮腫患者のケアに取り組む。「自己判断で間違ったケアをしてしまう方も多い。悪化させてしまう前に相談してほしい」と長谷川さん。一方で、リンパ浮腫を用心しすぎて生活を制限してしまう人も多いという。「生活の質を落とさずできることを一緒に探していきます。少しでも不安を取り除いていきましょう」
■乳がんリンパ浮腫看護相談―乳がんリンパ浮腫認定看護師による相談およびドレナージ。対象は乳腺内分泌外科で治療中の患者。毎週(木)午後1時から4時。完全予約制、自費診療。詳細は同医大外科外来【電話】044・977・8111(内線6301)
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月19日
4月12日