川崎市は、病気等によって集団保育に預けることが困難な子どもを受け入れる病児保育施設「エンゼル宮前」を4月15日、区内土橋に開設した。病児の一時預かりによって、保護者の子育てと就労の両立を支援していく。開設当日は福田紀彦市長が視察に訪れた。
川崎市は女性の社会進出や共働き世帯の増加などによる保育所ニーズの高まりを受けて、2014年度から川崎市医師会の協力で風邪や感染症等の際に一時的に子どもを預かる病児保育事業を展開。昨年4月には中原区に病児保育室を開設した。約1年で登録者数は1000人を超え、「あるだけで安心」という声も多い。今回、宮前区でも施設や人的課題等の調整がついたため開設に至った。
エンゼル宮前の嘱託医を担当する鈴鹿医院の鈴鹿隆久医師は「地域で求められる施設にしていきたい」と話した。
開設当日、視察に訪れた福田市長は「関係者の力を借りて実現できた。実際に施設を目にして、宮前区で子育てをしている親としても安心感を得られた」と話していた。
利用には事前登録が必要
「エンゼル宮前」は区役所から徒歩3分程の住宅街(土橋7の25の15【電話】044・789・9117)に開設。最大12人受け入れ可。利用料は日額2500円。鈴鹿医師が健康状態を把握し、看護師と保育士が常駐。感染を防ぐための隔離室も2室設けられている。
利用には事前登録が必要。その上で利用日の空き状況を確認し、かかりつけ医の「主治医指示書」を提出する。対象は市内在住で保育所等に通っている子ども(生後5カ月から小学校就学前)。ただし、麻しん・流行性角結膜炎などの感染力が強い病気や点滴・酸素投与などの処置を必要とする場合は受け入れ不可。
事前登録者数は既に144人(21日現在)。施設長の横山いづみさんは「スタッフ一同協力し合い、責任を持って保育看護に取り組んでいきたい」と話した。
宮前区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>