来年のU―20W杯出場権を獲得したU―19女子アジア選手権のメンバー 三浦 成美さん 区内在住 18歳
笑顔の下に隠れた闘志
○…8月末に中国で開催された19歳以下の女子アジア選手権のメンバーに選出され、決勝戦を含む試合に出場。見事優勝し、来年開催される20歳以下の女子ワールドカップの出場権を獲得した。「すでになでしこリーグで活躍している候補選手が多い中で選ばれ、アピールしてきた部分が認められ、素直にうれしかった。ただ、大会では優勝はしたが、まだまだスピードやパワーで足りない部分を痛感したので、さらにトレーニングを積んでいきたい」と意欲がたぎる。
○…サッカーを始めたのは兄の影響。小学4年でレベルアップを目指し地元のクラブチーム「FCパーシモン」に入団。女子は1人だけだったが、信頼できる監督の下厳しい練習に耐え、中学1年でなでしこリーグ「日テレ・ベレーザ」の下部組織となる「メニーナ」のセレクションを受け合格した。「パーシモンでの経験が精神的な自信になっている」。高校1年で17歳以下W杯の代表に選ばれたが大会直前の練習試合でケガをし、落選。「悔しかったが、いい経験になった。支えてくれた人への感謝やケガ人へのケアもできるようになった」と、人間的な成長を自覚する。
○…普段は学校が終わると練習場へ向かい、帰宅するのは午後10時近く。もう慣れたそうだが、遠征などもありテスト前は大変だとか。「でも両立させたいので、成績は落としてないですよ」と気の強さを見せる。反面、学校では「いじられキャラ」だそうで、ディズニーが大好き。友達からは「いつも笑っている」と言われ、取材中も笑顔が絶えない。
○…ポジションはミッドフィルダー。「点も取れる選手になりたい」。来春のベレーザへの昇格も決まった。「まずはU―20W杯メンバーに選ばれること。そして、なでしこリーグで活躍することを目指して、意識を高く持ち、一つひとつの技術を磨いていきたい」。近い将来、最高峰の舞台で弾ける笑顔に期待したい。
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3月22日