川崎市は歩道橋に命名権(ネーミングライツ)を導入し、4月から販売を行う。川崎区の旭町2丁目歩道橋をはじめ、市内3カ所を対象に命名権者(ネーミングライツパートナー)を募る。
ネーミングライツは、公共施設に法人名や商品ブランド名などを愛称として付ける権利を売ること。行政は長期的な財源を確保でき、スポンサーは広告・宣伝効果や地域貢献を市民に広くPRできる。近隣では横浜国際総合競技場の日産スタジアム(横浜市港北区)や東京スタジアムの味の素スタジアム(東京都調布市)などが知られ、川崎市では昨年、川崎富士見球技場にネーミングライツを導入し、富士通スタジアム川崎となった。
川崎市によると、歩道橋への命名権は、道路施設の増加や劣化による維持費用の増大が見込まれることを背景に、新たな補修費確保策として2年前から検討が進められてきた。政令市では大阪市や名古屋市、仙台市、さいたま市、神戸市、浜松市で命名権を導入している。名古屋市では75カ所の歩道橋にネーミングライツが設けられている。現在、川崎市には117の歩道橋と連絡通路が1カ所あり、このうち、50カ所をネーミングライツの導入目標としている。
今回募集する横断歩道橋は、川崎区の旭町2丁目歩道橋と、中原区の平間歩道橋、武蔵中原駅連絡通路の3カ所。法人が対象でネーミングライツ料は1橋あたり年間30万円以上。4月1日から5月31日まで募集し、使用期間は2年以上。パートナー選定は6月に行われ、導入実施時期は10月頃を予定している。
応募書類は川崎市のホームページに近日公開される。応募方法などの問い合わせは、川崎市建設緑政局道路管理部路政課(【電話】044・200・2812)。
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