区内菅生の聖マリアンナ医科大学病院で5月10日から開催されている「がんサバイバーのためのアート展」。その目玉企画、「がんを共に乗り越えよう!1dayワークショップ」が13日に行われた。同アート展は病気を抱えながらも自分と向き合い前向きに生きる「がんサバイバー」が創作を通して気持ちを整理する機会を提供するとともに、同じ病気の患者同士、家族が思いを共有できる場を作ることを目的に始まり、今年3回目の開催。
この日は、患者や家族、病院関係者ら総勢約150人が会場を訪れ、消しゴムはんこ作りや笑い文字講座、ハワイアンリボンレイ作りなど様々なワークショップを楽しんだ。和紙をちぎって花びらを貼っていくメインアートプロジェクトではスタッフや参加者により大きな桜が作り上げられた。参加者からは「集中してやったことで、気分転換にもなった」「色々な話が聞けて良かった」等の声が寄せられた。
自身もがんサバイバーでスタッフとして参加した立和名光代さんは乳がんの自己触診の疑似体験ができる「ピンクりんごTachi」の制作を担当。布を縫って中に綿を入れて作ったリンゴにビー玉を入れたもので、しこりを触った感覚を体験できる。立和名さんは「自分が乳がんを体験したからこそ自己触診の大切さを広く伝えたい。参加できてよかった」と話した。責任者の広瀬真奈美さんは「多くの方に来ていただけて嬉しい。アートが心の拠り所になったと言ってくれる方もいてやって良かったと感じる」と話した。なお、作品の展示は6月10日まで。同医大病院2階、4階渡り廊下に展示中。
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