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宮前区版 公開:2016年6月17日 エリアトップへ

児童家庭支援センター 馬絹、新愛児園内で始動 児童虐待防止に期待

社会

公開:2016年6月17日

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完成した川崎愛児園の新園舎
完成した川崎愛児園の新園舎

 川崎市が児童虐待防止の役割に期待する「児童家庭支援センター」が区内馬絹に開設され、5月1日から運営を開始した。児童養護施設「川崎愛児園」の新園舎内に設置されたもので、地域での気軽な利用を呼び掛ける。

 児童家庭支援センターは、社会福祉士・臨床心理士・保育士ら専門スタッフが、子どもや家庭の悩み・困りごとの相談に対応する施設。児童相談所に行く前に気軽に相談できる施設としての利用を呼び掛ける。

 また、保護者が病気や事故、出張、育児疲れなどで家庭での子育てが一時的に困難になった場合にショートステイやデイステイにより、子どもを預かる事業、里親・ファミリーホーム支援などを行う。

 これまで市内には、幸区、多摩区の乳児園と、川崎区、麻生区の児童養護施設の4カ所に同センターが設置されており、今回の宮前区の児童養護施設「川崎愛児園」に設置された「まぎぬ児童家庭支援センター」で5区目。市は各区に1施設以上設置したいとしている。

 同施設の落成式であいさつした福田紀彦市長は「児童虐待が増えている現状を受け止め、しっかりと解決に向けた取組をしていきたい。この落成式の日を子どもたちを守っていく、決意の日にしたい」と語った。

 川崎市は、5月末に「2015年度児童相談所・区役所における児童虐待相談・通告件数」を公表した。

市内3カ所の児童相談所(こども家庭センター・中部児童相談所・北部児童相談所)と7区役所で受けた件数の集計だが、相談所が合計1920件(対前年度比7・1%増)、区役所が614件(同2・7%増)と、ともに前年を上回り、ここ3年増加傾向にある。

 また、区別で宮前区は、相談所が227件(前年度8・6%増)、区役所が85件(同32・8%増)とこちらも対前年増となっている。 一方、虐待者ではいずれも実母が最も多く過半数に達し、実父が続き、両者で大半を占める。

 こうした背景もあり、対策のひとつとして、「児童家庭支援センターの存在は有効」と市の担当者は話す。

愛児園はより家庭に近く

 「川崎愛児園」の子どもたちは新園舎に移り生活を送っている。これまでは3つのフロアに20人前後で生活していたが、6〜8人の6ユニットに小規模生活化。1人ずつに個室も設けられ、共有スペースとプライベート空間が使い分けられるなど、より普通の家庭に近い環境となった。

 地域交流スペースも設けられ、今後さらなる地域に開かれた施設を目指す。

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