「はやり目」といわれる流行性角結膜炎が6月から市内で急増。6月20日から26日までの定点医療機関からの報告数は、1医療機関あたり3・11人。今年の累積患者数は過去10年間で最多となった。完治まで2週間前後かかるとされており、その後も高い水準で推移している。
市保健所感染症対策課によると、流行性角結膜炎の6月20日から26日までの定点あたりの患者報告数は3・11人で、前週の1・78人から急増。同週までの累積患者数が310人となり、過去10年間で最多となった。同週の定点あたりの報告数は市内で計28人。区ごとでは、川崎区2人、幸区0人、中原区2人、高津区2人、宮前区6人、多摩区3人、麻生区13人となっており、特に麻生区は警戒レベルとされる定点あたり8人を超えている。
流行性角結膜炎は、アデノウイルスの感染により起こる目の病気で、まぶたの裏側のブツブツや充血、まぶたの腫れなどの症状が激しくあらわれる。感染後1週間から2週間で発病し、完治までは10日から2週間かかるといわれている。
過去最多を記録した6月20日から26日までの翌週以降も、依然高レベルで推移しており、6月27日から7月3日までが合計報告数25人、定点あたり2・78人、7月4日から10日までが合計26人、定点あたり2・89人となっている。
同課の話では、夏場はウイルスが活発になるため、もともと同疾病の患者が増える傾向にあるが、ここまで急に増えることはめずらしく、原因についてはわからないという。
年齢別ではほぼ各世代で患者が出ているが、専門医は、接触感染のため特に子どもはうつりやすい傾向にあるとし、「よく手を洗う」「タオル等を共有しない」などの注意が必要とのこと。また、プールは水で感染するのではなく、あくまで接触によるものという。
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