区内にも多くの医師を輩出している聖マリアンナ医科大学(三宅良彦学長)では2016年度入学者を対象に新カリキュラムとして生命の尊厳に基づく誕生から死生観を学ぶ実習を導入した。人生の初期、転換期、晩年期を各施設で体験することで同大学の教育理念である『キリスト教的人類愛に根差す生命の尊厳を基調とする医学教育の実践』を具現化する医療人を育てることなどが目的。
実習の特徴は、地域の産婦人科や幼稚園、老人介護施設など大学病院外の実際の現場を経験すること。川崎市内外、都内産婦人科では出産の立会いを通して生命誕生の感動を、幼稚園では実際の触れ合いを通して子どもの発達・成長を、地元クリニックでは在宅医療や往診の現状、さらに老人介護施設の現場では高齢者のケアを通して医療と福祉の関わりなどを学ぶ。臨床実習委員会委員長を務める明石嘉浩教授は「学生には実習を通して人生のライフサイクルを学び、患者様の気持ちに配慮できる医師として育ってほしい」と話す。
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