感染症の疑いありという模擬患者役以外、関係者には一切シナリオを明かさず医療機関や関係行政機関の対応を見るブラインド訓練が7日、聖マリアンナ医科大学病院で行われた。市内では初の試みだという。
参加したのは同大学病院、区保健福祉センター、市健康安全研究所、市健康福祉局保健所。
状況開始は感染症の疑いのある患者からの聖マリ医大病院への一報。同医大病院と区、市の関係機関が協力し、感染症の特定や、感染症指定医療機関への搬送、まん延防止のための情報収集や情報共有、さらに、報道発表に向けた国への報告などが行われた。
普段はこの一連の流れを参加者が承知して進めるが、今回の訓練の情報は、患者から一報が入るということのみ。各機関が定められた手順にのっとり最適な行動ができるかが試された。
課題の1つとして挙げられたのは医療機関や区、市、国と関係機関との情報共有。Eメールを使った場面があったが迅速性、正確性を考えた場合、電話連絡が適切などという声があった。
なお、27日には今回の訓練の参加機関で課題共有会議を開催予定。訓練ででた課題を共有し、備えを充実させていくという。
「年末年始は海外に行かれる市民も多い。万一に備えて万全を期したい」と市保健所担当者は話した。
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