宮前区医師会の新会長に就任した 鎌田 正広さん 鎌田クリニック院長 56歳
実効性のある地域医療を
○…区内の約150人の医師が所属する宮前区医師会の会長に就任した。会長として力を入れていくことは前会長の時から取り組んできた在宅医療の充実化と災害時の地域医療体制作り。「聖マリアンナ医科大学病院を中核とし医師会、薬剤師会、歯科医師会や行政、介護、看護サイドとも連携をとって地域に密着した医療体制を目指します」とオール宮前で充実をさせていきたいと意気込みを語る。
○…2000年に開業した区内南平台の鎌田クリニックの院長を務める。ひとりの医師として患者と向き合うことに加え、区民に健康や医療に対する知識を広めようと薬以外の治療法を知ってもらうために講座を開いてきた。その経験を生かし15年ほど前に当時の会長と医師会として講座を開くことを始めた。「患者さん自身が病気を深く知って理解することが治療を行う上でも大切」と話す。
○…東京都出身。腎臓病を長年患っていた母の姿を見て「病気に苦しむ人を助けられる仕事がしたい」と小学生のころに医師になることを決めていた初志貫徹の人物。夢が叶った今、同院の院長をする傍ら聖マリアンナ医科大学病院で月2回外来を行うなど多忙な日々を送る。「外来に行くのは紹介した患者さんの経過を見ることもでき、新しい知識を手に入れられる機会なので苦にはならない」と話す。現在の楽しみは「娘が高校に入って入部した料理部で作った手料理を食べること」と満面の笑みで話してくれた。
○…「区の人口も増えてきたが、1人暮らしの高齢者も増えた。病床数にも限りがあるので今後さらに在宅医療が重要になってくる」と各地域医療機関のこれからの在り方を訴える。また、ここ数年で起きた災害時の医療に対しては、計画だけでなく実際に区民1人ひとりを知る、かかりつけ医が動ける体制を作っていかなければならない」とも。力強い眼差しでこれからの地域医療の充実を誓った。
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4月19日
4月12日