全国の市民が行政から提供された公開データを基に地域課題解決のアイディアを競うコンテスト「チャレンジ!!オープンガバナンス2016」(主催/東京大学公共政策大学院)。宮前区からは「風の泉」と「みやまえ子育て応援だん」の2団体が挑戦している。両団体にまちづくりへの思い等について聞いた。
このコンテストには、全国の32自治体が応募。宮前区では「地域全体で子育てを応援するまちづくり」をテーマに市民からアイディアを募っていた。
今回参加したのは地域全体で教育を支えようと活動する「風の泉」と子育て支援を進める「みやまえ子育て応援だん」の2団体。現在書類審査中で今月中に3月の最終公開審査に進む団体が発表される予定だ。
地域で教育を支えるまちへ「風の泉」
「風の泉」は独自の「かけ算九九暗唱プログラム」を使って市内の小学校でボランティアと協力して学習支援を行う団体。今回は学校と地域を繋ぐことをテーマにアイディアを提出。プログラムを活用して地域全体での教育支援を目指す。
プログラムは、多忙な教員のサポートと家庭教育が十分でない児童を地域の大人が補完する仕組み。児童が唱える九九の暗唱をボランティアが聞き、褒めながら上達を促す。児童が教師や親以外の大人と接する機会が増えると共に保護者や市民の学校参画を進める。
同団体は「地域全体で教育を支えるという風土を作りたい。そのきっかけとして誰でも簡単に参加できるかけ算九九プログラムを活用してほしい」としてこの取組の普及も狙う。また、「学校と地域のつなぎ役として行政の協力も必要」と地域・学校・行政の3者での連携を進めていくという。
子育てにやさしいまちへ「みやまえ子育て応援だん」
「みやまえ子育て応援だん」は子育て中の「ママ・パパ」などの市民が参加し、子育て世代ならではの目線で支援を進める団体。企業や施設に子育て支援内容を書いたステッカーを掲示してもらう外出支援の取組や母親の息抜きの場を提供する「リフレッシュパーティー」を地元企業と協力して企画。市民と地域を繋ぐ取組を続けている。
今回は「子育てにやさしいまちの空気をつくる!〜市民による市民・行政・企業三方ハッピープロジェクト」と題してアイディアを応募した。代表の藤田友子さんは「これまで子育て支援サービスは行政から提供されるものという意識が強かった。自分たちの市民ならではの目線が入ることでより必要とされる支援ができるのでは」と話す。市民参加型の新しい取組として行政・地元企業・市民のネットワークを作ることで子育て支援を進めていく。区では「これを機に活動の幅が広がれば」と話している。
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