宮前ガバナンス6月号 連載寄稿 JR武蔵溝ノ口駅完全リニューアル環境配慮型「エコステ」に 川崎市議会議員 石田やすひろ
川崎市とJR東日本株式会社との包括連携協定に基づき、環境保全技術を導入した「エコステ」のモデル駅として溝ノ口駅が4月17日にリニューアルしました。
新たに導入されたのは、創エネとしての役割を担う太陽光パネルや、鉄道駅舎の設置は初となる北口駅前広場側に設置された「自立型水素エネルギー供給システム」(エイチツーワン)です。大規模災害が発生した際は、6500人の帰宅困難者が見込まれている駅です。水素を活用したエネルギー供給システムにより、貯蔵タンクに蓄えた水素を利用し、燃料電池で発電します。災害時には駅舎内の約2日分のエネルギーを供給することが可能となります。また、トイレなどの水の供給も可能となります。
一方、環境調和として駅舎壁面の木製素材と緑化を施しています。改札近くの壁面は実物の緑の葉で覆われ、通勤・通学時の目を休めてくれます。従来型の駅舎とは違う自然空間を視野に、ぬくもりを感じることも出来ます。JR武蔵溝ノ口駅は、1日当たり8万3千人もの利用者が行きかう駅です。多くの利用者のストレスを軽減してくれる効果に期待をします。
この度の「エコステ」リニューアルにより、災害対応能力の向上と快適性に加え、駅周辺の持続可能性も高まります。今後も市内において、官民協働による環境配慮型の駅舎が増えていく様、議会からもこの取組みを推進していきます。
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3月22日