市政報告Vol.12 一般質問で市政を質す 川崎市議会議員 矢沢たかお
川崎市議会の第2回定例会が6月28日に閉会。私は27日に一般質問に立ちました。その中から今回は「学校給食における地産地消について」と「川崎市青少年の家の設備老朽化対応について」を取り上げます。
学校給食における地産地消
川崎市では今年中に中学校給食が全校でスタートし、全体で約3万3千食が提供されます。
「食育が必要」「地産地消は重要」。しかし、学校給食への市内産農産物使用の明確な目標はありませんでした。そこで私は昨年の定例会で「学校給食への市内産農産物の使用に関する目標を定めるべき」と訴え、今年3月に改訂された第4期食育推進計画に「市内産の農産物を中学校給食の統一献立で使用するなど、地産地消の取り組みを進めていく」と記載されました。
現在、自校方式で先行している4校の中学校給食で、市内産農産物が使用されていることが確認できました。市当局から「今後も可能な限り市内産野菜の使用に努める」との答弁もあり、順調に市内産の農産物の活用が進んでいます。
さらに、これから実施されるセンター方式の学校の統一献立において「毎月1回程度、市内産の野菜を使用していきたい」との意向も初めて示されました。
市内生産者にも朗報です。市当局は「学校給食への食材提供は計画的な栽培を行うことで全量買い取りとなり、安定的な販路が確保される。従来の販路と組み合せることで、より農業の安定化に結びつくと考えている」と答弁。農業経営にも寄与すると考えます。
「青少年の家」老朽化対策
「川崎市青少年の家」の設備老朽化が著しい問題を取り上げました。この宮前区にある青少年社会施設は、年間852団体、約2万4千人が利用しています。設立から約30年が経過し、53部屋ある施設の内、46部屋を占める全館空調設備は長年に渡り利用者から「空調が効かない」と要望があるも改善が進んでいません。私が6月に視察した際は故障により動作しないという状況でした。緊急修繕で現在は何とか再稼働していますが、更新や大規模修繕が必要であることは明らかです。業者による定期点検でも更新が必要と指摘されています。
市当局に対し「一刻も早い対応が必要」と訴え、「この度の設備状況から、多額な修繕費が見込まれるが、大規模修繕を視野に入れることも必要な状況と捉えている」との答弁を引き出すことができました。
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3月22日