宮前区版 掲載号:2017年11月3日号
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市内を中心に農園フェスや農業サミットを仕掛ける小泉 博司さん平在住 39歳

いちご一筋、アイデアマン

 ○…「わがままいちご」の生産者として知られる区内平の「小泉農園」の18代目。200年近く続く家業の傍らさまざまな農業イベントを仕掛け、川崎の都市農業発展に尽くす。市民と農家が交流する場「農園フェス」を6年ほど前から開催。今年は農家同士の情報交換を促す「農業サミット」を初めて実現した。「1人でやるには限界があることも、人が集まればそれだけアイデアも可能性も広がる。まだまだやれることがたくさんある」

 ○…3兄妹の長男。幼少期は祖父と父の農業の手伝いによく駆り出された。「とにかくスパルタ。手伝いが嫌で学校から帰らない日もあった」というが、「いずれは継ぐことになるかも」と自然に考えていた。静岡県の高校への進学を機に地元を離れ寮生活に。慣れない土地での生活は糧になったという。東京農大に進学し、卒業後は「外の世界も見ておきたい」と民間企業で営業の仕事を経験。3年後、実家に戻りいちごの生産を始めた。「どうせ作るなら売れるものを作ろうと考えた。いちごは嫌いな人いないでしょ。営業脳になってたね」と豪快に笑う。

 ○…農業漬けの多忙な日々で、趣味の釣りにもなかなか行けていない。「イベントに声をかけてもらうとつい参加しちゃう。農園フェスは土台も固まりつつあるので、今後は若手に引き継いでいければ」と先を見据える。これまで培ってきた人脈をフル活用し、人と人をつなぐ役割を担っていく。「土地や農産物をもっと活用したいという農家も多い。イベントをはじめ、加工品など形にして魅力的に発信することが大切」と熱が入る。

 ○…夢は海外進出。ハワイでいちごを生産し「パンケーキに乗せよう」ともくろむ。「輸出するくらいだったら現地で生産して販売しちゃえばいいんだよね」と軽快だ。川崎産の米を使った日本酒の生産も企画中。広い視野で、都市農業の可能性を模索し続ける。

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