アリーノ福祉ネット初代会長 恒吉 哲也さん 東有馬在勤 55歳
同志達の支え心強い
○…元気で安心して暮らせる地域づくりを目指すため有馬・東有馬地区にある福祉関連団体が連携して課題解決に取り組む「アリーノ福祉ネット」を立ち上げた。初代会長のプレッシャーもあるが同志たちの支えが「心強い」と話す。4月には「高齢者のひとり暮らしを考える」などをテーマにワークショップを開催。「地域の方が気軽に寄れる、よろず介護相談所を作りたい」と笑顔を見せる。
○…人の役に立ちたいという思いが強く障がい者施設でワークショップのボランティアをしたことがきっかけで介護の世界に入った。その後、送迎やデイサービスなど現場で汗を流したが現実は厳しい世界。一時は精神的な疲労から死を選ぼうとした。しかし、担当している認知症施設の入所者が救ってくれた。「苦しい思いを打ち明けたとき頭を撫でながら大丈夫だからとささやいてくれた。俺の命をささげていこうと覚悟を決めたときだった」。目頭を熱くした。
○…出身は中原区。体操のオリンピック候補にもなった父親の遺伝子か子どもの頃からスポーツ万能。体操では国体出場、陸上短距離走では県のトップ、空手も2段をとった。更に中学からはブラスバンド、40代にはケイナという南米の笛を自分の手で作り、プロのアーティストとして活動したこともあった。家族には「あっちこっちに手を出してるから一つも極めることが出来ないんだ」と言われた。しかし「自分が歩んできた足跡が残せればいい」と笑い飛ばす大きな器。
○…ケアマネージャーでもある夫人と2人の息子との4人暮らし。すくすく成長する子ども達の成長が何よりの楽しみで「長男は理学療法士に次男は言語聴覚士を目指して頑張っている。あいつらはいずれ先生と呼ばれる仕事で私より立派だけれど同じ道を歩んでくれたことが嬉しい」と温かい父親の表情を見せ「将来は家族でデイケア施設を作りたい」という夢を掲げる。
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3月22日
3月15日