川崎競輪場を練習拠点に活動するアマチュア自転車競技チーム「マリアローザ・ピスタ」代表で発起人 山本 公明さん 川崎市在住 57歳
自転車競技普及を目指して
○…設立7年目で全国でもトップクラスの実力を誇るアマチュア自転車クラブに成長した「マリアローザピスタ」の発起人で代表を務める。2人から始まった同クラブは今では中学生から70代までの40人が所属。オリンピック強化選手や競輪選手を輩出。「私は何もしてないです。声を掛けているだけ」と謙遜するがメンバーからは「先生の指導があるからこそ強くなれた」との声が上がる。
○…元川崎競輪場所属の競輪選手。出走数は2300レースを誇り、最高位は当時の上から2番目のクラスにあたるA2で出走していた。1着は219回で優勝も通算7回経験している。現役当時は鋭い差し足に定評があった。自転車との出会いは23歳の頃。高校時代は陸上競技の短距離走の選手として活躍していた。一度はサラリーマンとして社会に出たが「スポーツで食べて行きたい」と退社。陸上経験を活かせる競輪の世界に足を踏み入れた。当時13倍ともいわれる競輪学校への入学テストに挑戦。初挑戦にして合格した。しかし、短距離との体の使い方の違いに「力をうまくペダルに伝えることができず苦労した」と当時を振り返る。
○…同クラブ結成は7年前。当時トライアスロンから本格的に自転車競技を始動した高松美代子さんと出会い「スプリント力をつけ、勝てる選手になりたい」との思いを聞き「心が熱くなった」と指導を決意。同クラブを立ち上げた。練習は月に1回川崎競輪場のバンクを使用し行っている。結成時から指導してきた高松さんの競輪学校の合格に対し「スポーツの世界ではありえない年齢での合格。非常に嬉しかった。頑張って欲しい」とエールを送る。
○…現在は神奈川県公営競技弘済会の常務理事も務め、自転車競技の普及に尽力している。「私にとって自転車は生き方そのもの。これからも自転車の楽しさを教えていきたい」と優しい笑顔を絶やさず話す姿が印象的だ。
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4月19日
4月12日