4月1日付で宮前区歯科医師会の会長に就任した 高森 勝久さん 土橋在住 51歳
「一生付き合える歯科医に」
○…地域の歯科・口腔医療を支える宮前区歯科医師会の新会長。区内の歯科医50数名を束ねる長として「会員の皆さんの意見をまとめながら、歯科で地域医療に貢献したいですね」と、強いリーダーシップの発揮を誓う。
○…歯科医といえば虫歯治療が中心と思いがちだが、「現在は虫歯より歯周病の割合が増えている」と話す。歯周病は口の中の細菌によって、進行すると歯肉や歯槽を破壊する。高齢者に多い誤えん性肺炎を防ぐことにもつながり、歯科医師会としても予防啓発に努めている。また虫歯も「確かに以前に比べて減ってはいるが、欧米に比べると、まだ日本は虫歯が多いんです」と警鐘を鳴らす。「80歳まで20本の歯で」という「8020運動」も「未だ8010程度」。「まずは日々の予防。そしてホームドクターによる定期的な健診が大切ですね」と、区民に呼びかける。
○…長崎県対馬出身。歯科医の道は、同じ歯科医だった父の影響で、「良く言えば、『親父の背中を見て』ですけど、ほかになりたい職業もなかったし、歯科医を目指すのは自然な流れでした」と笑う。横須賀市の神奈川歯科大に進学。同市内で勤務医として働き、平成6年に区内宮前平で開業した。勤務医時代から力を注ぐのが障がい者の診療。「障がいを気にして、家族が治療を遠慮したり、診療を断る歯科医もある」という。「障がいのあるなしに関わらず、誰もが食べ物をおいしく食べてほしい。特に女性は治療で表情が一変するんです」と笑顔で語る。「そんな時は心の中で小さくガッツポーズしています」とニコリ。
○…趣味は2年前に家族の一員となった愛犬ミニチュア・ダックスとの散歩。「子どもの頃から犬を飼うのが夢でしたから」と笑って話す。忙しい日々を過ごすが「予防が一生なら、自分たちの勉強も一生。地域に頼られる歯科医をめざし、会を盛り上げていきたい」と力強く語った。
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3月22日