宮崎台の公務員宿舎に入居した震災被災者や避難家族を支援しようと、区内の育児サークルらが先月24日、同地でフリーマーケットなどを実施した。当日は生活用品やカーテンなど続々と物資が持ち寄られるなど、主婦を中心にあたたかい支援の輪が広がった。
県内各地で被災者らの市営住宅等への入居が始まるなか、公務員宿舎宮崎台では43戸の募集があった。入居住宅に備えられているのはガスコンロ、照明器具、毛布などで、家電や生活に必要な家具、カーテンなどは入居者が揃えなければならない。
「ようこそ宮前区へ」と題された今回のイベントは、区内の育児サークル「子育てサポートほっぷ」と「親子で一緒に外遊びの会」が中心となって企画した。これに中央地区社会福祉協議会や区の民生委員児童委員協議会も協力して実行委員会を組織、企画から約10日で実施にこぎつけた。「長い避難生活を強いられている方々、故郷を離れて新たな生活を始めようという方々を地域に住む皆で歓迎したい」と話すのは、「ほっぷ」代表の福岡好恵さん。
イベントではフリーマーケットのほか、周辺の病院や施設、子育て情報なども提供。物品は各団体の呼びかけで主婦らが続々と持ち寄り、カーテンは100枚以上集まった。入居者は無料、一般客は有料とし、売り上げは今後の活動資金にするという。物品では鍋類やおたまといった調理用品や収納ケース、棚などが喜ばれた。福島県内から家族と共に入居した男性は「川崎市は以前住んでいたので地域への不安はあまりないが、皆さんの気持ちがとてもありがたい」と感謝の言葉を口にしていた。
「外遊びの会」代表の久保浩子さんは「メールなどで皆さんが呼びかけてくれおかげで、たくさんの品物が集まった。(公務員宿舎で)次回の募集があるかは分からないが、入居者のニーズも把握しながら息の長い活動にしていきたい」と話している。
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