少女軟式野球チーム「宮前クイーンズ」代表 笠原 誠一さん 宮崎在住 51歳
少年野球に情熱を注ぐ
○…「バッティングは男子顔負け」。区内唯一の女子野球チーム「宮前クイーンズ」の代表。区内の男子チームに所属しながら、体格差で試合に出られない選手のため、5年前に結成した。今年4月の北部4少女チームが競った大会では惜しくも準優勝。また、所属した選手では中学・高校の強豪校に進んだ子もいる。チーム方針は「野球を楽しむこと」。性別に限らず野球の裾野を広げることを目指している。「チームが強くなることや強い選手が出るのもうれしいけれど、とにかく野球を好きになってもらえたらそれでいい」。
○…宮前区少年野球連盟の副会長を務める。地域の子供会を中心としたチームは区内に20あり、市内でも強豪が多いことで知られる宮前区。会長や他の役員とともに”強い宮前区”をまとめる。「お父さんがコーチ、お母さんがサポート。そこに自分たちOBが加わり、地域一体で子どもたちを支えるのが少年野球の良いところ」。
○…今年連盟は創立20年という節目。式典や記念大会、記念誌制作など多くの事業を予定していたが、3月11日の震災により、式典はもちろん、大会自粛の話も上がった。しかし「今年でチームを離れる6年生に悔いの残らない年にしてあげたい」と実施を提案。式典を取り止めるかわりに全チームに募金を呼びかけて、被災地に野球道具を贈るため、約80万円を集めた。
「こういう時こそ、連盟として1つにまとまらないと」と力強く語る。
○…その強いリーダーシップで連盟全体をけん引する。愛称は「社長」。「平日は普通のサラリーマンだよ」とニコリ。自身が少年野球にかかわるきっかけになった長男も23歳になり、チームの練習に「コーチとして加わるようになった」と嬉しそう。練習や大会で、週末の予定は野球で埋まるが「逆に少年野球がなかったら、自分は何をやっていたんだろうと考えると、怖い気もするね」。
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4月19日
4月12日