地域の食を守る活動を行う宮前区食生活改善推進員連絡協議会の委員長 小田島 桂子さん 馬絹在住 70歳
今も昔も食が大好き
○…宮前区民の食生活や健康を見守るボランティアの会「食生活改善推進員連絡協議会(通称ヘルスメイト)」の委員長。同会は日本全国に支部があり、区内では約140人が活動している。副会長時代も含めて約10年、携わってきた。昨年5月、前会長の不幸で突然の交代となったが、持ち前のバイタリティと柔軟さで乗り越えてきた。「やることが沢山あってパニックになったけど、他区の会長さんやメンバーたちが助けてくれた」と感謝する。
○…同会は月に3〜5回、平日の昼に市民館の料理室を借りて高齢者や男性、妊婦などを対象に料理を教えている。時には、親子や卒業して1人暮らしを始める県立北高等学校の生徒に対しても料理教室を開き、栄養価の高いレシピを伝授する。献立を考えるのも活動のひとつだ。「スーパーに行くと、我が家のご飯よりも皆さんへの献立を考えちゃう」と微笑む。
○…小学校低学年の時からご飯を作ったり食べたりすることが大好きだった。「きっかけは母の病気。妹と2人で母の食事を作っていたが、作る過程に興味をもった」。同会へも母の病を治したくて「勉強がてら入会した」と明かす。入会後は塩分の量がぐっと減り、彩りにも気をつけるようになった。「家族も薄味に慣れてくれた。味付けが濃い日は、夫から注意されるの」。得意料理は、薄く幾層にも重ねた豚に青じそを入れて揚げた豚カツ。
○…会員の平均年齢は60代後半。高齢化による会員数の減少が問題となりつつある。『食育の日』である毎月19日には、鷺沼駅や区役所、宮前平のスーパー前に立って会の内容をまとめたチラシを配布。「ご飯を作った時に美味しいと言ってもらえることは何よりの喜び」と参加を呼びかける。来年度からは男性も会員登録できるようになり、増員への期待も高まる。「まずは会を知ってもらうことから始めていきたい」と表情を引き締めた。
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3月22日