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宮前区版 公開:2011年11月4日 エリアトップへ

119番 正しく利用を 3割が緊急以外 介護要請や身の上相談も

公開:2011年11月4日

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通報を受ける指令センター。入電すると一気に緊張感が高まる
通報を受ける指令センター。入電すると一気に緊張感が高まる

 緊急時以外に119番を利用するケースが相次いでいる。市内の通報を一手に受ける川崎市消防局指令センターでは「119番の日(11月9日)」に際し、通報の適正利用を呼びかけている。

 市消防局によると、昨年1年間に指令センターが受けた119番通報は8万3083件。1日平均227・6件の通報があったことになる。このうち、火災や災害、救急として対応したのは5万8402件。残りの2万4681件は緊急性が認められない案件だった。

 緊急を要さない通報の多くは「近くの病院を教えてほしい」などの問い合わせが目立つ。最近では「おじいちゃんの寝返りを手伝ってほしい」といった介護に関する要請も増えているという。行政機関の窓口が閉まる夜間などには「話し相手が欲しい」や「人生相談をしたい」といった電話を受けることもあるという。

 市消防局警防部の松澤孝行指令課長は「こうした案件は土日や祝日、夜間に増加傾向にある。一分一秒を争う緊急性のない電話に対応しているのも事実」と話す。

 市内全域から119番通報を受ける指令センター(川崎区南町)ではひっきりなしに電話がかかり、職員と通報者の緊迫したやりとりが続く。現在は最大13人の職員が24時間勤務(2交替制)で対応にあたっている。ある職員は「119番通報は緊急を要する人に迅速かつ確実に対応するためにも、適正に利用してもらえれば」と話している。

通報はなるべく固定電話で

 「通報にはなるべく固定電話を使用していただけると、場所の特定がしやすい」と松澤課長はつけ加える。携帯電話からの通報は、全体の36・7パーセントを占めるが、救急車や消防車が向かう場所の特定に時間がかかるという。携帯電話は機種により場所特定ができないため、通報者に土地勘がない場合は目標などを頼りに場所特定を行っている。

会話が困難な場合は「川崎WEB119」の利用を

 市消防局ではろう者や難聴者、中途失聴者など音声による通報が困難な人のために携帯電話の画面上から緊急要請ができるシステム「川崎WEB119」を導入している。事前に登録しておけば、緊急時に簡単な操作だけで通報が可能。申し込みには申請書の提出が必要になる。

 利用については川崎市消防局指令課【電話】044(211)0119【FAX】044(223)2654か、市内の消防署で受け付ける。※登録にはGPS機能付でインターネット接続サービスに契約した携帯電話が必要。このシステムを利用できるのは川崎市内在住及び在勤者で聴覚や会話に不安のある人。通報は川崎市内に居るときのみ利用できる。機種やサービスの詳細も同窓口で受け付ける。
 

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