新春区長インタビュー 区民協働の街づくりを加速 「区制30周年の節目 区発展の契機に」
今年30周年の節目を迎える宮前区。本紙では、新年を迎えるにあたり、和田秀樹宮前区長にインタビューを行った。区長は記念事業、重点施策などを語った。(聞き手/本紙・宮前区編集室 原田一樹)
――昨年(23年)を振り返って
「昨年は3月11日に発生した東日本大震災が想像を絶する被害をもたらす痛ましい出来事がありました。
当日は区災害対策本部をただちに設置し、警察署・消防署と情報共有を図りながら、被害状況の確認、避難所の開設などにあたりました。あらためて日頃の訓練の大切さを実感しております。被災地への職員派遣等の支援は現在も続けていますが、早期の復旧・復興を願っています。
また区民の皆様から被災地・被災者のみなさんへの心温まるご寄付をいただき心から感謝申し上げます。
この他にも台風や火災など、災害の多い年でした。今後とも安全・安心の取組みを充実していかなければと決意を新たにしています」
――今年の宮前区の取組み・重点事業等は
「宮前区は昭和57年(1982年)7月1日に、高津区から分区して誕生し、今年で30周年を迎えます。この記念すべき節目の年を区民の皆様と祝い、さらなる区政発展の契機とするために、記念式典をはじめ多彩な記念事業を実施します。区民・団体・事業者の事業を支援する協賛事業もありますので、ぜひご応募をお願いします。
重点事業としては、1点目が『地域連携による総合防災訓練の実施』です。東日本大震災を教訓に、実践的な防災訓練を地域と行政が一体となって実施することで、課題の抽出・検証を行い、各種防災マニュアルの見直しや地域防災活動の強化を図っていきます。
「住む」から「暮らす」街に 区の魅力発信で愛着を
2点目が『地域が主体となった高齢者の見守り促進』です。宮前区は公営住宅が多く、単身の高齢者世帯が増加しています。昨年は実態を把握するために、モデル地区2カ所でアンケートやワークショップを行いました。今年は、見守り支援や人材育成をモデル地区で実施していきます。3点目が『宮前区における拠点を結ぶ交通網の整備』です。宮前区は行政拠点と商業拠点が分散していて、一体感がありません。一体感を創出するために、新たな運行システムや運行主体について検討を進めていきます」
――宮前区の将来像、方向性は
現在、宮前区の第3期区民会議では、『住むから暮らすまちに』をキャッチフレーズに、区の魅力をもっと知って愛着を持ってもらうことを目指しています。坂道を活用したまちの魅力づくりや健康づくりを検討する『活力部会』と、区の魅力や楽しみ方を発信し、笑顔の広がるまちづくりを検討する『地参知笑部会』が3月の最終報告に向けて精力的に検討を進めています。
これまでも、区民会議の提言を実現するために、『冒険遊び場支援事業』や『みやまえカルタ製作事業』に取組んできましたが、今後も提言を活かすことで、元気で活き活きと暮らせるまちづくりを推進していきたいと考えています。この4月から第4期がスタートします。2月10日締切りで公募委員を募集していますので、興味のある方は是非ご応募いただきたいと思います。
――区民へのメッセージ
「宮前区では、多くの団体や区民の皆さんが主体的に多種多様な課題の解決に向けて地域活動を展開されています。
今後も地域の皆さんと役割分担をしながら、「協働」することでよりよいまちづくりを目指して取組みを進めますので、よろしくお願いいたします」
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
4月12日
4月5日