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宮前区版 公開:2012年1月27日 エリアトップへ

川崎いのちの電話 市民の心を救って25年 自殺志向相談は年々増加傾向

公開:2012年1月27日

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「電話のベルが途切れるのは明け方近くの一緩だけ」
「電話のベルが途切れるのは明け方近くの一緩だけ」

 電話を通して市民の悩みを聞き、心の支えになろうと活動する『社会福祉法人川崎いのちの電話(近藤俊朗理事長)』が設立25周年を迎えた。相談件数は1日平均約40件。電話相談員は、365日24時間体制で対応している。

 川崎いのちの電話(相談専用電話【電話】044・733・4343)が設置されたのは1986年。以来、主として自殺予防の活動を続けてきた。2011年に受けた相談件数は1万4286件。1日平均で約40件となる。相談時間は1件20分程度を想定しているが、実際には2時間を超える場合もあり、3回線の電話は常に埋まっている状態だ。

 相談内容は、将来の不安や病気、対人・家族関係など様々。年代別で見ると現役世代の40代・30代が多い。自殺を訴える相談は全体の約10%(1428件)を占め、年々増加。傾向として女性の方が多いという。他にも、ひきこもりなど心に不安を抱える人などが「唯一自分の気持ちを打ち明けられる場所」として日常的な会話を求めてくるケースもあり、その人にとってはまさに”心の居場所”だ。

 こうした相談に対応するのが、ボランティアの《電話相談員》。電話には匿名で臨み、基本姿勢は”聞き役”。「相談者の気持ちに寄り添い、共に考え、答えや進むべき道を見つけるきっかけを導きだす事に重点を置いている」という。

課題は相談員の不足

 現在、電話相談員として在籍するのは主婦や会社員ら214名。一人月2回・1回3〜5時間を担当している。相談員となるには約1年半の研修が必要で、その研修費用も自己負担であることから断念する人も多いという。事務局では現在、来年度の募集を受け付けており、対象は23歳から65歳まで(2月6日(月)締切)。

 (問)同事務局【電話】044・722・7121まで。 
 

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