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宮前区版 公開:2012年3月2日 エリアトップへ

区内有馬で発達障害支援グループ「アカンパニスト」を運営する 岩崎 君江さん 有馬在住 37歳

公開:2012年3月2日

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気負わず、精いっぱい

 ○…精神面や運動面が未発達で、社会適応に支援が必要な子どもを地域・家族ぐるみで支援する市民グループ「アカンパニスト」。NPO設立を目指し、精力的に活動している。4月29日(日)には、グループ主催で子どもの将来に必要なスキルを学ぶ講演会も開く。「イベントやNPO立ち上げに向けての準備が目白押し。忙しいけれど、皆さんに知ってもらえるチャンス」と忙しさを楽しんでいる。

 ○…長女が5歳の時に発達障害と診断されたことがきっかけだった。当初は「どうしてうちの子が…」と困惑した。「でも、長女は普通に喋れるし、ご飯も食べられる。動く事だってできる。そう思ったら、悲観しなかった」と振り返る。その後、長女の小学校で同じ障害のある子どもの母親と知り合った。何かできることはないか。模索して始めたのがアカンパニストの前身、発達障害コミュニティ「クローバー」だった。

 ○…クローバーは子どもが主体のコミュニティ。子どもたちにできることの楽しみを味わってもらおうと体操や音楽療法を取り入れた。「専門知識はなかったが、子どもを育ててきた経験は活かせると思った」と話す。会の存在は口コミで広がり、今では区内外から20家族が参加するまでになった。「責任を感じるが、20通りの成長や笑顔が見られると思うと嬉しい」とプレッシャーを糧にしている。

 ○…グループのモットーはどんな出来事もポジティブに捉えるという意味をもつ「リフレーミング」。「例えば、騒いでうるさいなと思うのではなく、賑やかねと思う。そんな肯定的表現や考え方を大切にしている」と話す。団体の課題は運営能力や、発達障害の偏見をなくすこと。本人や家族の孤立化や本人が成長した後、助けを求められる場所がないといった問題もある。「すぐに解決できるとは思っていない。でも、動ける人が動かなきゃ。気負わず精いっぱいやり遂げたい」と自身を奮い立たせた。
 

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