「高齢者を地域で見守り」 生活実態調査結果まとまる
宮前区が昨年7月に区内の公営住宅における高齢者世帯の生活実態を調査した結果がこのほどまとまった。
これは、急速な高齢化とともに区内でも高齢者の1人世帯や高齢者のみの世帯が増加傾向にあることから、宮前区が実態などを把握しようと実施したもの。調査は南平耐火住宅、鷲ヶ峰西住宅の2ヵ所の公営住宅に住む65歳以上の高齢者世帯と一般世帯の計636世帯を対象に、各戸配布と郵送による回収で行われた。有効回答率は67・8%だった。
実態調査では高齢者世帯の52・6%が「1人で暮らしている」と回答。そのうち45・1%が「不安に感じる」「さびしく感じる」と答えている。隣近所と話す頻度で「ほとんど毎日」「週に数回」が一般48・4%に対して高齢者は55・0%と高い率を示した。高齢者の生活上の困りごとでは「重いものの運搬」が43・1%で最も高く、次いで「高いところの電球交換など」が31・2%と続く。緊急時に連絡がとれる人がいるかどうかについて、全体の90・3%が「いる」と回答している一方で、高齢者1人世帯の9・5%が「いない」と答えている。
今回の報告書ではこのほか、2住宅で実施したワークショップのまとめと今後の取組み方針を掲載。宮前区地域保健福祉課では「2住宅ともに高齢者や1人暮らし世帯が多くいる実態がわかった。日頃からの地域交流や高齢者の見守りに取り組んでいくことで、閉じこもりや孤独死予防、災害など緊急時の助け合いにつながる』と話す。
報告書は宮前区のホームページからダウンロードできるほか、区役所などでも閲覧できる。
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4月19日
4月12日