認知症高齢者 土橋町内会で声掛け訓練 地域での見守りを促進
土橋町内会(柴原忠男会長)で5月27日、徘徊する認知症高齢者への声がけ訓練が行われた。同町内会では訓練を通じて、認知症への理解や地域全体による高齢者の見守りの必要性を住民に呼びかけていく考えだ。
この訓練は、同町内会とレストア川崎地域包括支援センター、民生委員などでつくる同町内会周辺の地域包括ケア会議が実施したもの。「認知症の人を見かけたら実際にどう声をかけていいのか」という住民の声を受け、実際の場面を想定した訓練が行われた。
当日は住民や民生委員、ケアマネ、地域包括職員など約50人が参加。グループに分かれて、認知症高齢者役を探索。発見した参加者は高齢者の名前や服装、体型などが書かれた資料をもとに優しく声をかけていた。参加した石渡和子さんは、「声掛けには勇気が必要。不安だったが、いい経験になった」と話し、また、認知症高齢者を演じたケアマネジャーの齋藤美江子さんは「訓練を経験していることで声掛けしやすくなるのでは」と訓練の必要性を呼びかけていた。
レストア川崎地域包括支援センター長の明石光子さんは「徘徊のない地域にするには、住民同士の日頃のコミュニケーションがますます重要になる。訓練が認知症への理解を深めてもらうきっかけになれば」と話した。
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