市内のDV相談件数 5年で1.8倍に 啓発運動で暴力根絶へ
配偶者や恋人などからの身近な暴力、ドメスティック・バイオレンス(DV)の川崎市内における相談件数が、昨年度までの5年間で約1・8倍と増加傾向にあることがわかった。
高津区溝口にある川崎市男女共同参画センター(すくらむ21、三橋君枝館長)によると、昨年度川崎市内におけるDV被害の相談件数は1275件。2006年度の711件と比べると5年間で約1・8倍に増加した。男女別では、女性の約3人に1人が配偶者からDVを受けた経験があり、約10人に1人は暴力を繰り返し受けていると回答。また、被害に遭った女性の約4割はどこにも相談していないという。同センターでは件数の増大について「DVの社会的な認知が高まったことで、相談者が増えたのでは」と指摘。「身近に潜む暴力の被害者を増やさないため早急に対策すべき。被害に遭ったら身近な相談窓口に連絡してほしい」としている。
すくらむ21と川崎市は2009年から、県や市内のDV相談窓口電話番号を記載した「しおり」を製作。ほかにも、暴力のない安全な社会をつくるための「パープルリボン運動」の一環として、ラッピングバスや大学生のデザインによるオリジナルキャラクターなども起用している。
DV被害の相談は「ハロー・ウィメンズ110番」(【電話】044・811・8600)、かながわ女性センター(【電話】0466・27・9799)、かながわ県民センター(【電話】045・313・0745)などでも受け付けている。
|
|
|
|
|
|
3月22日