区民協働で魅力ある街に 石澤桂司宮前区長に聞く
新年にあたり本紙では石澤桂司宮前区長にインタビューを行った。昨年の振り返りや今年の重点課題などを聞いた。(聞き手/本紙・宮前区編集室 原田一樹)
――昨年を振り返って
「昨年は宮前区誕生30周年を記念し、7月1日の式典をはじめ、みやまえカルタの完成、いわゆる重金属発掘計画では「宮前鉄男(メタルマン)・鉄女(メタルウーマン)」といった道を極めた区民の掘り起し、シンポジウムの開催など、区民の皆さんとともに様々な取組を通じてお祝いをしました。今後の40周年、50周年への良いスタートとなったと思います。
また、東日本大震災から1年、区民の防災意識の高まりから地域では様々な取組が行われました。区においても9月には官民44団体が一体となって取り組む宮前区地域防災連絡会議が発足し、地域防災計画の見直しなど、地域防災力の向上に向け動きだしました」
――今年の重点課題、事業は
「昨年は宮前平小学校で宿泊を伴う防災訓練を行いましたが、今年は宮前・向丘2地区で地域防災リーダーの育成強化と、実践的な防災力の向上のための訓練を実施します。
また、宮前区は、スポーツ施設の不足が課題となっております。宮前スポーツセンターの活用とともに、まちづくり協定を結んでいるフロンタウンさぎぬまをはじめ、宮前平駅前のスポーツクラブ・ティップネス宮前平店など民間スポーツ施設との連携など、身近でスポーツに親しめる環境づくりを進めます。
宮前区は、2011年度の人口増加数が市内で最も多く、年少人口(15歳未満)の割合が最も高くなっています。一方で確実に高齢化も進んできています。区民の利便を考えた交通環境の整備は、特に検討すべき課題と考えております」
区民の自主活動に期待
――区民協働の街づくりも進んでいます
「昨年、第4期がスタートした区民会議は、新たな委員により地域の課題解決に向けた熱心な議論が進んでいます。今期の区民会議では、地域の環境やスポーツに関わる課題に取り組む部会と、様々な世代の区民が地域で交流する手法を探る部会の2つが活動しています。区民会議の審議を通じて、地域のコミュニティが活性化し、暮らしやすいまちづくりが進むよう区もサポートしていきます。
また、地域では区民の皆さんが主体となった様々な活動がありますので、安心して暮らせるまちづくりを進める上で、知恵を出し合い、一緒に取り組んでいきたいと思います」
――区民へのメッセージを
「宮前区は、多種多様な地域活動が行われており、その団体数や参加者数の多さもさることながら、既存団体だけでなく自発的・主体的な活動も盛んなことが大変印象的です。着任前は歴史や人口、年齢層など宮前をデータとして学びました。しかし、区民の皆さんと接している中で、宮前区=区民であり、その区民の皆さんの街づくりに対する熱い思いはもちろん、地元に対する愛情、温かさを実感させていただき、改めて街は人であると教わりました。今後も区民の皆さんとともに、住みよい、そして魅力あるまちづくりを進めていきたいと思います」
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3月22日
3月15日