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宮前区版 公開:2013年2月1日 エリアトップへ

舞台『真夜中の太陽』の主演を務める 日色 ともゑさん 劇団民藝(麻生区)所属

公開:2013年2月1日

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それでも「希望」を伝えたい

 ○…舞台『真夜中の太陽』では、70年もの時を超え、太平洋戦争末期にタイムスリップするおばあちゃんの役を熱演する。防空壕に避難しそびれたことで、ただひとり生き残った女学生が時空を超えて友人たちに会いにいく物語。切なく、悲しいはずのストーリー展開に、一筋の「希望」を見出すべく、目下稽古に励む。「メッセージなんてそんな大それたものは込めないし、そんなことをする必要はないと思っている。ただ、見終わった後に、ほんの少しでも未来への希望を感じてもらえれば」

 〇…1941年、東京都生まれ。18歳のとき、街で新劇人のデモを見たことがきっかけで役者の道を志した。普段テレビや映画で活躍する役者たちがしっかりとした思想を持ち、堂々とした姿で自らの意思を発信する姿に感銘を受けた。「彼らは華やかなだけではなかった。しっかり芯の通った意思を持つ、人間としての素晴らしさに感動した」。翌年、劇団民藝に入団。宇野重吉氏に師事し、役者としての人生をスタートさせた。

 〇…67年、NHKの連続テレビ小説「旅路」のヒロイン役に抜擢され、その名が全国に知れ渡った。ドラマ「大草原の小さな家」では声優に挑戦。10年以上の長きにわたり、優しい母役を熱演した。08年からは、女優18人で「夏の会」を結成。広島や長崎の被爆者たちの手記を朗読する活動を全国で行っている。「朗読では、演じすぎないように努力している。彼らの言葉はそれだけでとても重く、意味がある。そのままのかたちで届けることが大切」

 〇…『真夜中の太陽』では実に5人のキャストが初舞台という初々しい作品となる。後進を育て、世に出すのも劇団民藝の伝統。一役者として自らの作品に打ち込む傍らで、若い才能と向き合う日々が続く。「世代を超えて、見る人一人ひとりに何かしらの希望を持ってお帰りいただきたい。そのためにできることを積み重ねていければ」
 

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