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宮前区版 公開:2013年2月15日 エリアトップへ

川崎市13年度当初予算案 一般会計は5,984億円 災害対策、子育て等に重点

公開:2013年2月15日

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阿部孝夫 川崎市長
阿部孝夫 川崎市長

 川崎市は7日、2013年度予算案を発表した。一般会計は前年度比0・5%増の約5984億円。災害対策や子育てなど市民生活に直結する施策を柱に、臨海部の国際戦略拠点づくりにも重点的に配分した。阿部市長は3期12年の仕上げとして、持続的な発展をめざす「新たな飛躍予算」と位置付けた。

阿部市長「新たな飛躍予算」

 全会計規模は前年度比5・0%増の約1兆2961億円。特別会計は11・9%増の約4914億円、企業会計は3・2%増の約2062億円を計上した。

 一般会計の歳入のうち、市税は約2843億円(構成比47・5%)で、住宅の新増築等による固定資産税増(14億円)と人口増による個人市民税増(12億円)を含め、全体で約50億円の増加を見込む。

 市債発行額は、前年度比15億円減の約699億円(構成比11・7%)に抑えた。借金返済額を示す公債費は739億円で、財政健全化を表す指標の1つプライマリーバランス(基礎的財政収支)は黒字を確保した。人件費は職員数を160人削減するなどして前年度比1・1%減の約959億円。

 主な取り組みでは、公共施設の耐震化(98億円)、備蓄物資の確保(5億円)、津波対策(1・4億円)など災害対策に総額約157億円を計上。子育て施策では多様な保育の充実に約282億円を配分する。認可保育所整備などで定員を1810人増やし、2万2312人に増員。小児初期救急医療体制の拡充として、現在の南部、北部に加え、武蔵小杉に中部小児急病センターを開設する。

 臨海部における国際戦略拠点づくりとして、川崎生命科学・環境研究センターLise(ライズ)を中核に企業・研究機関と連携してライフサイエンス・環境分野での先端的な研究開発などに取り組む。

 宮前区関連では、犬蔵の消防総合訓練所場内に2015年度をめざし緊急消防援助隊活動拠点を整備。地域防災力向上事業や未利用公益用地を活用した運動広場の整備、こども包括支援事業、一体感や拠点づくりをめざす新たな交通網整備の検討等が盛り込まれた。
 

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