宮前区と幸区の両区役所に1日、生活保護受給者の就労と自立をサポートするハローワーク窓口が開いた。生活保護関連の相談を受ける区役所保健福祉センター保護課とハローワークが隣接することで福祉の相談と就職支援をワンストップで行う。
このハローワークの設置は今年2月に川崎市と国の神奈川労働局が締結した「雇用、福祉施策を一体的に実施するための協定」に基づき行われたもの。急増する生活保護受給者に就労による自立と安定的な生活を提供することが狙い。
従来は、区で生活保護相談はしても交通の便の悪さなどを理由にハローワークには行かないというケースが少なくなかったという。しかし、4月以降両区役所ではハローワーク窓口が隣接しているため、区の保護課に相談に訪れた生活保護受給者に対して就業相談の利用を促しやすくなるという。宮前区と幸区にハローワーク窓口が設置されたのもこの利便性が他の区よりも悪かったことが理由の1つ。
9日現在の利用者数は1日平均4人。窓口では今後1日10人ほど相談を受け付ける予定だ。宮前区役所保健福祉センター保護課の相馬和美課長は「生活保護受給者のみの相談窓口なので人目を気にせず、安心して相談できる」と話している。
なお、13年2月時点の市内の生活保護受給者は3万2546人。宮前区は3497人。
窓口の開設は午前8時45分から午後5時15分まで。正午から午後1時、土・日・祝・年末年始を除く。予約制で1人1時間。職業相談全般を行うナビゲーターが2人常駐するほか、ケースワーカーや自立生活支援相談員も対応する。
問合せは区保健福祉センター保護課【電話】044・856・3231へ。
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