尻手黒川線冠水対策 水路改修も効果なし 住民、商店主ら計画を疑問視
冠水対策工事が行われている宮前平駅前の尻手黒川線で6日、集中豪雨によって道路が再び冠水した。改修の柱となる水路の合流角度の改善は完了しており、地元住民、商店主らは計画の疑問視と更なる対策を求めている。
同駅前は低位に加えて矢上川の2本の水路が合流する地点。犬蔵、土橋から流れる雨水によって、小雨でも水路の水位があがり、豪雨時には道路が冠水して歩行者や車の走行が困難になるほか、雨水が店舗内に流れ込むなどの被害も相次いで出ている。また以前には登下校中の児童が水流に足をとられ転倒したケースもあるという。
このため、対策を求める住民や周辺店舗の声を受けて区選出議員らが議会で複数回取り上げるなど、地元から早期の対策を求める意見が出ていた。
これを受けて市では、2010年度から5カ年計画による改修工事に着手。前年度までにほぼ直角だった水路合流部の角度を改善。今年度は水路内の護岸表面を樹脂で被覆(ライニング)することで流下能力を高める工事を予定。計画も1年前倒しして今年度中の整備完了をめざしている。
しかし、今月6日の集中豪雨で再び冠水に見舞われたことで地元からは改修計画を疑問視する声があがる。地元小台町内会の安藤秀男会長は「合流角度を改善しても冠水が起きた。何か事故があってからでは遅い。住民の安全のため、さらなる対策を」と話す。宮前区道路公園センターでは「河川の計画雨量は50㍉が基準で、整備が完了すれば50㍉以下の雨量には対応できると考えている。基準を超えた雨量に対応するためにはさらなる対策を講じなければならないが、今は現在進行している工事に全力を注ぐ」として、理解を求めている。
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4月19日
4月12日