水沢の森 「いたずらやめて」 緑地保全グループが呼びかけ
宮前区市民健康の森「水沢の森」で今月初め、2度にわたって緑地内が荒らされ、自生のヤマユリが折られるなどの被害が出ている。 この森は、北部市場に隣接する菅生緑地の西側地区。約2・1ヘクタールの森内では、2000年から市民と行政のパートナーシップによって里山環境の保全・育成をめざして整備が進められている。
池を配して周囲にコナラやクヌギをドングリから育てたり、孟宗竹を伐採して園路に竹柵をつくるなどの活動が行われ、作業には、地元小中学生も参加するなど里山の保全を将来に受け継ぐための地域交流を深める場所にもなっている。
ボランティアで同森の管理活動を行っている市民グループ「水沢森人(もりんど)の会」によると、被害があったのは4月末から5月初旬の大型連休中。看板が破壊されたり、魚類など池の生物を観察するための籠がなくなっていたほか、自生するヤマユリや野草のキンランなど希少な植物も、茎が折られたり株から抜かれているなどの被害があったという。
同会では「心ないいたずらによって里山の環境が壊されるのは残念。森では季節ごとに草花が色をつけて、訪れる市民の憩いの場となっている。今後も親しまれる里山づくりを続けていきたい」としている。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月19日
4月12日