川崎市は1日から、携帯電話やデジタルカメラなどの小型家電製品を区役所などの公共施設で回収している。今年4月に施行された「小型家電リサイクル法」の一環で、レアメタルなどの有用な金属をリサイクルすることが目的。
回収品目は携帯電話のほかビデオカメラ、ICレコーダー、電子辞書、ゲーム機など。区役所などに設置されている回収ボックスの投入口(30cm×15cm)に入る家電製品が対象となる。多摩区は、区役所のほか多摩生活環境事業所にボックスが置かれている。
小型家電には鉄、アルミ、レアメタルといった有用な金属が含まれている。環境省によると、年間で使用済みとなる小型家電は約65万トン、そのうち有用な金属は28万トンで金額にして約844億円と試算している。川崎市では3千トンの金属が発生すると見込まれる。
一方で、鉛などの有害な物質を含む小型家電もあるため、これまでは鉄などの一部を除き大半が廃棄物の埋立地に処分されていた。今回の回収では国から認定を受けた事業者が小型家電を分解し金属の種類やプラスチックごとに選別。金属製錬事業者が金属を取り出し、資源としてリサイクルされる。
「ぜひ協力してほしい」
川崎市では、小型家電は小物金属として月2回収集している。10月以降も継続して行うとしているが、「ボックスに持ってきてもらうことで廃棄物埋立地で処分されていたものが資源になる。ぜひ多くの市民に協力してほしい」と市担当者は話している。また、市民祭りや区民祭りなどのイベントにもボックスを設置する予定で広報や町内会、自治会へのリーフレットなどで市民への普及啓発を行っていく考えだ。
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